fluid_27’s blog

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2023年読んだ書籍まとめ

今年読んだ本は37本

ベスト3

1. ワセダ三畳青春期
高野さんといえば奇異な体験をするルポルタージュの印象だが、この本はそうではなく、高野さん版トキワ荘物語。といった感じ。
青春期でしか味わえない生活がそこにあって、笑いながらほっこりできる。また、最後は確実に青春期の終わりを告げていてちょっぴり切ないような寂しいような気持ちになる。
まんが道」のように、これからも時折読み返したくなる作品。

2. ピョンヤンの夏休み
柳美里が実際にピョンヤンを複数回に渡って訪れた時のエピソードをまとめた本。
柳美里さんの作品はどれも、いかにただ生きていくということがハードゲームなのか、というのを教えてくれる。
ただ、今回はいつもの作品よりも全体的に優しい。
小学生の時に感じた、永遠に続くかと思われたような夏休みの感覚が蘇ってくるような何処か懐かしい感じがして、
まさに「ピョンヤンの夏休み」というタイトルがまさにピッタリな作品。

3. ピンクとグレー
燃え殻さんが本でオススメ、というか紹介している部分があったので試しに読んでみた作品。
加藤シゲアキさんの本としては初めて読んだが、特に前半の少年期のエピソードはグイグイ引き込まれてあっという間に読み切った。
少年期のちょっとしたディティール描写がキラキラと光っていて、なんだかスタンドバイミーのような眩しさがあって、そこだけでも読む価値があるなと思った。

雑評

昨年までに読んだ本に比べて、技術書・ビジネス本の割合がかなり減った。
おそらく得るものが少なくなったからだと思う。マネージャー論やリスキリングなどのビジネス書を見かけることが多かったが、そういった本を今まで読んできて、ただのTips程度の内容でしかないことが多く、自分の指針となったり、本当に役に立ったと思う本がかなり少なかった。
それらのTipsに意味がない。というよりかは、それらのTipsも自分の経験と結びついて始めて意味のあるものになるのだと思う。
最近はそれよりも小説や映画など、物語性のあるものに惹かれるようになっている。

また、今年は高野秀行にどっぷりハマった1年になった。
最初、「怪魚ウモッカ格闘記」のタイトルに惹かれ読み始めてどんどん高野さんの世界に入っていった。
「幻獣ムベンベを追え」や「西南シルクロードは密林に消える」も良かったが、個人的には「ワセダ三畳青春期」が好きだった。
高野さんの本が面白いのは自ら足を動かして、現地に赴いてしか経験できない身体を使ったルポルタージュだからだと思うが、それに付随して「バカバカしいことにも真剣」なところがある。
処女作となるムベンベがまさにそうだが、存在するか分からない未知の生物(UMA)をジャングルの中で40日間飢餓に苦しみながら、探し続ける。というのは、やはり常人にはできない。
思いつくことはあっても、実際に行動して、根気強く粘り続ける。ということができるのは本当にすごいと思うし、そこまで真剣だから面白くなっているのだと思う。

読んだ本リスト

十字軍物語 2〜4
未来国家ブータン
怪魚ウモッカ格闘記
達人プログラマー
謎の独立国家ソマリランド
アジア未知動物紀行
ミャンマーの柳生一族
恋するソマリア
神に頼って走れ!
ワセダ三畳青春期
辺境中毒
魔境アジアお宝探索記
幻獣ムベンベを追え
ワイルドサイドをほっつき歩け
オードリータン自由への手紙
アメリカがカルトに乗っ取られた
西南シルクロードは密林に消える
アルゴリズムx数学
語学の天才まで一億光年
PHP本格入門
The team
思考力の地図
不動産投資 3つのルール
ファスト&スロー 上
決定力
資本論
世界の危険思想
物語思考
メタ思考トレーニン
ピンクとグレー
ピョンヤンの夏休み
すべて真夜中の恋人たち
赤と青のエスキース
名セリフ!
逃げていく街