fluid_27’s blog

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2023年観た映画まとめ

2023年観た映画の総数

映画45本
(ドラマ・アニメは3シリーズ)

ベスト3

1. 福田村事件
近年、最も心が震えた映画。
脚本は荒井晴彦チーム。監督は森達也。ということでどんな映画なんだ??と思ったけど。傑作やった。
脳天ぶっ叩かれたような衝撃。ちゃんと興行的に集客を見込めるキャスティングながらも役としての魅力が存分に発揮されていて、キャスト陣の力も感じた。
田中麗奈の「あなたは見ているだけなの?」という問いかけには思わずドキリ。自分も含めて多くの人に突きつけられたセリフだったと思う。
唯一残念に思ったのは瑛太が立派すぎたこと。瑛太が後半で言う「鮮人やったら殺してもええんか?」という問いかけは、もっと底辺の人間や在日の人を蔑視している人間、薄汚い人間が言った方が効くセリフだったはず。それに対して映画の中の瑛太は立派すぎる感じがしたので、セリフの持つ威力が半減しているようで、そこだけ残念に思った。
www.fukudamura1923.jp

2. レッドロケット
ツイッターで誰かが紹介していて、思わず観に行った作品。
話といい、ラフな感じの映像といい、なんというか、好き。
ポルノ男優が色々あって田舎に帰ってきて、なんとか食い繋ぎながら再起を図ろうとする話。
ストロベリーを演じたスザンナ・サンは監督が映画館でスカウトしたというのが1番の驚き。幼い&エロという役にドンピシャはまっていて素晴らしかった。
笑いながら観れる映画だが、とても痛い映画でもあって、そこが好き。
www.transformer.co.jp


3. ナイアド
64歳の女性がフロリダ海峡を泳いで渡るという実話を基にした映画。
観る前になんとなく想像がつくような気がしたが、観ていて飽きないどころかジーンときた。
主演のアネット・ベニングやジョディフォスターはもちろん良かったが、航海士?のリス・エバンスの人生もしっかり拾っているところが良かった。
挑戦だけでなく、挑戦に引き換えに払っている犠牲や、犠牲を払っている周囲の人たちのことも捉えているのが良かった。
www.cinema-lineup.com


雑評

ベスト3の選別はけっこう迷った。
1位の福田村事件はすぐに決まったが、2位・3位は他にも「チックチックブーン」「イニシェリン島の精霊」「コレクティブ」「ベイビーブローカー」なども候補として考えた。
が、個人的な趣味&なるべく2023年公開のもの。という観点でレッドロケットとナイアドに決めた。
本数としては全然観れてないが、以前にも観ていた作品をもう一回観なおすということをけっこうやった。
そしてなぜかジャッキーチェン。アキカウリスマキを改めて確認する年でもあった(なぜ?)。

ちなみにワースト3

1. 月
石井裕也監督は好きなので、ちょっとびっくりだった。
予備知識なしで挑んだ作品だったが。色々とツッコミたいところが多くあり、かなりモヤモヤとする作品。
まず、やろうとしている話が多すぎる気がした。
・都合の悪いことは隠されている
・本当に声を上げても、誰にも届かない
・心がない人間は死んでもいい?
・子供を堕ろすという選択と要らない人を決めるという選択は何が違うの?
など主張しようとしていることが多すぎるし、それらを直接的に人物同士が主張しているから、下手な自主映画のように結局は作り手の凝り固まった狭い価値観の中で都合よく登場人物が動いている。という構図に見えてしまい、結果的に無駄な話や無駄な登場人物が多かったような印象。
っていうか冒頭、震災から始まる理由あったか??
あと、どうでもいい余談としては「月」関連の情報を調べていたら、youtubeで「月」の感想をただ喋るという動画があって、そのチャンネルでは普段から観た映画の感想を喋っているようだったが、その動画もけっこう再生されていて、youtubeだったら評論とかでなく本当にただ感想を言うだけで成立するものか(それなりに再生されるものか)。という驚きがあった。ま、どうでもいいけど。

2. シン・仮面ライダー
シン・ウルトラマンまでは良かった。
でも、これはちょっと、、。シンドイ作品に見えてしまった。
そもそもなぜ仮面ライダーやろうと思った?

3. 君たちはどう生きるか
なんか宮崎駿ジブリ好きな人多いけど、本当にみんな好き?
好きなジブリ作品はたくさんあるけど、自分は「千と千尋の神隠し」が最後で、それ以降は全部ダメなんだけど。。

観た映画

観たドラマ・アニメ

以上です。良いお年を。

swaggerってなんぞ?

業務でswaggerとやらを使うことになるので軽く調べてまとめました。
自分の為の備忘録です。

swaggerとは・・・

OpenAPIを用いてREST APIを設計する際に使用するツールセットのこと。
https://qiita.com/teinen_qiita/items/e440ca7b1b52ec918f1b

OpenAPIとは

OpenAPIとは、RESTful APIを記述するためのフォーマットのこと。
Swagger 2.0を拡張して実装されている。
https://qiita.com/teinen_qiita/items/e440ca7b1b52ec918f1b

RESTful APIとは・・・

RESTの原則に則って構築されたWebシステムのHTTPでの呼び出しインターフェースのこと。
https://qiita.com/NagaokaKenichi/items/0647c30ef596cedf4bf2
2 つのコンピュータシステムがインターネットを介して安全に情報を交換するために使用するインターフェイスです。
https://aws.amazon.com/jp/what-is/restful-api/

RESTとは・・・

REST(REpresentational State Transfer)はWebサービスの設計モデルです。
RESTなWebサービスは、そのサービスのURIにHTTPメソッドでアクセスすることでデータの送受信を行います。
https://qiita.com/TakahiRoyte/items/949f4e88caecb02119aa

物語思考の感想

物語思考(著:けんすう)の感想

買って読む本ではないと感じた。
読む価値がないというわけではなく、twitterで著者のけんすうさんが言っていたようなことが改めて書いてあるような内容に感じたので。

言葉の選び方が丁寧で、読みやすく親しみやすい印象。
自分のやりたいことが見つからなくてあーだこーだしている人の背中を優しく押してあげるような本だったと思う。
ただ、目新しい価値観が提示されているでもなく、割と世に出回っている自己啓発本やハウツー本などで書かれているような内容が多かったような印象だった。
例)・なりたい自分を想像し、なりきる。演じる
  ・コンフォートゾーンを抜け出す
  ・自分がめちゃくちゃ努力する前に環境を選ぶ

けんすうさんのことはtwitterでずっとフォローしていて、個人的には好きなのでこれからもtwitterの投稿は見ると思う。

Laravel JetStream、Laravel Sunctom

Laravel JetStreamとは

Laravel JetStreamは、Laravelのためのに美しくデザインされたアプリケーションのスカフォールドです。ログイン、ユーザー登録、メール確認、2要素認証、セッション管理、Laravel Sanctumを使ったAPI、オプションとしてチーム管理を含んだ、次のLaravelアプリケーションの完璧なスタートポイントを提供します。

JetstreamはTailwind CSSを使用しデザインしており、LivewireかInertiaの使用を選択していただけます。
https://readouble.com/jetstream/1.0/ja/introduction.html

※スカフォールド・・・

アプリケーションに必要となる基本的操作(CRUD)を実現するためのファイルを自動生成する機能

Laravel Sunctomとは

SPA(シングルページアプリケーション)、モバイルアプリケーション、およびシンプルなトークンベースのAPIに軽い認証システムを提供します。Sanctumを使用すればアプリケーションの各ユーザーは、自分のアカウントに対して複数のAPIトークンを生成できます。

1つ目にSanctumは、OAuthの複雑さなしに、ユーザーにAPIトークンを発行するために使用できるシンプルなパッケージです。
ユーザーAPIトークンを単一のデータベーステーブルに保存し、有効なAPIトークンを含む必要があるAuthorizationヘッダを介して受信HTTPリクエストを認証することでこの機能を提供します。

2つ目にSanctumは、Laravelを利用したAPIと通信する必要があるシングルページアプリケーション(SPA)を認証する簡単な方法を提供するために存在します。
この機能のために、Sanctumはいかなる種類のトークンも使用しません。代わりに、SanctumはLaravelの組み込みのクッキーベースのセッション認証サービスを使用します。通常、SanctumはLaravelの「web」認証ガードを利用してこれを実現します。これにより、CSRF保護、セッション認証の利点が提供できるだけでなく、XSSを介した認証資格情報の漏洩を保護します。
Sanctumは、受信リクエストが自身のSPAフロントエンドから発信された場合にのみクッキーを使用して認証を試みます。Sanctumが受信HTTPリクエストを調べるとき、最初に認証クッキーをチェックし、存在しない場合は、Sanctumは有効なAPIトークンのAuthorizationヘッダを調べます。

SanctumをAPIトークン認証のみ、またはSPA認証のみに使用することはまったく問題ありません。Sanctumを使用しているからといって、Sanctumが提供する両方の機能を使用する必要があるわけではありません。

※Authorizationヘッダ・・・

クライアントがサイトにログインする際に入力した情報や、APIキー、トークンなどの認証情報が含まれているもの

※OAuth・・・

OAuthとは、複数のWebサービスを連携して動作させるために使われる仕組み。
通常、Webサービスを利用するためは、個別にユーザーIDとパスワードを入力してユーザーを認証する必要があるが、OAuthを利用することでIDやパスワードを入力することなく、アプリケーション間の連動ができる。
参考:https://qiita.com/TakahikoKawasaki/items/e37caf50776e00e733be

Inertia.jsとは

Inertia.jsとは?

LaravelなどのバックエンドフレームワークとVue.jsまたはReactなどのフロントエンドライブラリを統合するためのライブラリ。
Inertia.jsの主要な概念は、バックエンドでテンプレートをレンダリングし、そのテンプレート内でVue.jsまたはReactコンポーネントを使用する方法を提供する。
通常、LaravelのBladeテンプレートエンジンなどを使用してテンプレートをレンダリングし、Inertia.jsを使用してフロントエンドでインタラクティブコンポーネントを制御する。
これにより、SPAのようなユーザーエクスペリエンスを提供できる一方、バックエンドとフロントエンドをシームレスに統合できる。



以下、各サイトからの引用。

Inertiaは、基本的にクライアントサイドのルーティングライブラリです。ページ全体を再読み込みすることなく、ページを移動できます。移動は標準的なアンカータグの軽量ラッパー、コンポーネントによって実現します。
Inertiaのリンクをクリックすると、Inertiaがそのクリックを遮断し、XHRにリダイレクトします。これによって、ブラウザでページが再読み込みされることがなくなり、シングルページとしての挙動が確保できます。
https://kinsta.com/jp/blog/laravel-inertia/

Jetstreamが提供しているInertia.jsスタックは、テンプレート言語としてVue.jsを使います。
Inertiaアプリケーションの構築は、多くの部分が典型的なVueアプリケーションの構築と似ています。しかし、Vueのルータの代わりにLaravelのルータを使います。InertiaはLaravelコンポーネントデータの名前を提供することにより、LaravelのバックエンドからVueコンポーネントの単一ファイルをレンダーできるようにする小さなライブラリーです。
言い換えればこのスタックは、複雑なクライアントサイドのルーティングを使用せず、Vue.jsのフルパワーを提供します。今まで使ってきたLaravelの標準ルータが使用できます。
https://readouble.com/jetstream/1.0/ja/inertia.html

Inertia は従来のサーバー駆動型 Web アプリを構築するための新しいアプローチです。
Inertia にはクライアント側のルーティングがなく、API も必要ありません。いつものようにコントローラーとページビューを構築するだけです。Inertia はどのバックエンド フレームワークでもうまく機能しますが、Laravel用に微調整されています。
https://inertiajs.com/

用語集

自分の頭の整理の為の用語集。

MPA(Multi-Page Application)・・・

従来のウェブアプリケーションアーキテクチャ
各ページごとに新しいHTMLをサーバーからダウンロードして表示する。
ページごとにサーバーへのリクエストと完全なページの再読み込みが発生するため、遷移が遅いことがある。

SPA(Single-Page Application)・・・

1つのHTMLページを読み込み、JavaScriptを使用して動的なコンテンツを取得し、表示する。
ページ遷移時にサーバーへの新しいHTMLの要求がないため、遷移が速く、UXの向上が期待される。

CSR(Client-Side Rendering)・・・

CSRでは、ウェブページのコンテンツ生成および表示が、クライアント側のブラウザで行われる。
サーバーはクライアントに対して、HTMLのテンプレートとJavaScriptファイルを提供し、ページが読み込まれるとJavaScriptが実行され、コンテンツを動的に生成し、表示する。主にSPAと組み合わせて使用される。

SSR(Server-Side Rendering)・・・

サーバーでページを事前にレンダリングし、HTMLを生成してクライアントに提供する。
動的なコンテンツはクライアントで読み込まれる。
SSRは初期読み込みのパフォーマンスを向上させ、SEO対策に有効らしい。
MPAやSPAのいずれかと組み合わせて使用される。

SSG(Static Site Generation)・・・

SSGは、ビルド時にページを事前に生成し、静的なHTMLファイルを提供する。
データの変更がある場合は再ビルドが必要。
高速でセキュアで、CDN(Content Delivery Network)を使用してコンテンツを配信するのに適している。
MPAやSPAと組み合わせて使用される。

XHR・・・

XMLHttpRequest」の略称。
JavaScriptでHTTPリクエストを送信して、サーバーからデータを受信するために使用される技術。 主にAjax通信などで利用される。

ajax・・・

ウェブブラウザ内で非同期通信を行いながらインターフェイスの構築を行うプログラミング手法。
XMLHttpRequestによる非同期通信を利用し、通信結果に応じて動的にページの一部を書き換える。

「逆資本論」感想

井上純一さんの「逆資本論」を読みました。以前から読もうと思っていた本で、今回ようやく手に取りました。
以前の井上さんの経済漫画を全て読んでおり、今回も発売から時間が経ちましたが、読了しましたので感想を書いてみます。

今回の本は、前3冊とは異なり、経済だけでなく気候変動に関しても多くページが割かれていました。
これは著者の現状への危機感・経済対策を含む将来の展望において避けて通れない重要な議題であると感じました。

大筋としては、マルクスや「人新世の資本論」を書いた斎藤幸平氏の功績と共に誤りを挙げつつ、現実的な道筋について語っています。
具体的には資本主義の枠組みで気候変動対策が可能であると主張しており、その根拠や論拠を示しています。

一部の口コミでは、「個別の対策としては真っ当だと思うが、人生論の域には至っていないなと感じた」といった意見が見られました。
が、この本は人生論を探求したものではなく、あくまで現状の経済と気候変動に焦点を当て、その対策について述べたものだと思います。
(著者もそのつもりで書いてないはず。あくまでマルクスの「資本論」とは別物)

口コミでは特に以下が、本書について正確に評価しているように感じたので引用します。

井上先生は「中国嫁日記」で有名ですが、経済関連の単行本も何冊か出してまして、今回は世界史の授業で一度は聞いたことがあるだろうカール・マルクスの「資本論」がテーマで、これまでの単行本とは厚さからして違います。
最初に書いておきますと、タイトルが「逆資本論」とありますがアンチ共産主義の本ではありません。かと言って、共産主義万歳な本でもありません。
確かにソ連を始めとする共産主義国家は失敗しましたが、だからと言ってマルクスはすべて間違っているわけじゃないとは本書でも言及されています。そもそもマルクス資本論を書いたのは産業革命の時代、社会における格差と貧困の拡大が背景にあったのですが、これって現代にも当てはまりますよね? 更に現代は地球規模の気候問題もありまして、それらに対して私達はいかにすべきかを、資本論が書かれた時代背景から共産主義国家の誕生と失敗、現代の政治の諸問題なども絡めながら、マルクス経済学にヒントを求めたのがこちらの本なのです。
と、書いたらかなり固い本というイメージになると思いますが、漫画で分かりやすく説明してくれますからそこはご心配なく。
人類は歴史の中で少なからず間違いを犯して来ました。ですが同時に少なからず間違いを直して今日まで来たのです。
今回も、間違いがあればそれを直していけると信じています。

また、「れいわ新選組河野太郎、グレタさんを推している箇所で萎えた」という口コミもありますが、あくまでも「ある一方面では評価できる部分がある」と述べているにすぎず、別に推している訳ではないと個人的には感じました。
(ただ、個人的にはそもそもそこに言及する必要性は薄いようにも感じた)

いつも通り漫画でわかりやすく描かれているので、いきなり分厚い経済学の本に手を出すのが億劫な人にはもってこいの漫画だと思いますが、個人的には前3冊の方が発見が多かった印象です。
(著者が漫画やツイッターで紹介しているグリーンニューディール関連の本を事前に読んでいたというのもあるかも)

また、あえて物足りなく感じたポイントを挙げると

  • 再エネに関する箇所で、もう少し具体的な情報があるとよかった。欧州などで再エネに対する取り組みが加速しているのは分かるけど、日本でも欧州と同様の取り組みができる?現状どのような取り組みがなされている?また今後どのような取り組みが活発化されると想像できるか?など
  • 今回は気候変動に半分くらいボリュームを割いている印象なので(それだけ筆者が危機感を抱いているとも感じた)現在の日本で財政黒字化を目指すのはなぜ間違っているのかなどの説明が薄く、今回初めて井上さんの漫画を読んだ人はツイッターでよく見られるただの尖った意見(xx陰謀論)のようなものとして読んでしまう人もいるのでは?と感じた


著者の井上さんはいつも難しい経済学をわかりやすく漫画で伝えてくれているので個人的には好きですし、勉強させてもらっている部分も多いので、新刊出たらまた購入すると思います。
経済に興味がある人や「人新世の資本論」を読んだ人はぜひ読んでみてください。